海外に住んでいるだけに、海外移住の方法や条件について
よく聞かれる。やはり大きな決断だけに、後悔はしたくないもの。
やっかいなのが、移住経験もないのに
自分ごとのように書かれてあるネットの情報(笑)。
ここでは実際の海外移住者が、海外移住に必須の知識を
移住を後悔するパターンと共に紹介する。
海外移住の方法と条件!具体的に何が必要?
海外移住を考える時に外せないのは、
ビザと仕事の問題を解決すること。
ビザはそもそも決まり事なので
条件をクリアしないと大好きな国でも住めない。
また現地での仕事など、収入源の確保が当然必要。
日本人のパスポートは世界一信用が高いが、
それは旅行者としての話で移住となると別。
長期滞在ビザが条件面で取りやすいのが
フィリピンとマレーシア。
ビザランを使って実質的な長期滞在が可能なのは
香港やマカオ寄りの中国、そして台湾。
現地人と結婚すれば、イギリスのような一部を除き
ほとんどの国で配偶者ビザにより移住が可能に。
一方で、多くの人が希望する海外移住の
大きな問題は仕事だ。
俺にはオンラインビジネスという強い味方があったが、
あなたの場合は移住後の仕事をどのように解決するだろうか?
海外移住して仕事をするための方法としては、
日本で採用され海外への赴任を希望する
現地で採用される
自分のビジネスを立ち上げる
といった方法が。
当然、雇用条件は
日本で採用されるのがベストなものの・・・
サラリーマンである以上、移住後に急に
帰国命令や異動命令が入ったり、またそもそも
希望の国で仕事ができないこともある。
そして海外赴任といえば昔は左遷に近かったが、
今は経済が伸びている東南アジアを中心に
エリートが優先される傾向にあり、門はなかなか狭い。
そして移住後に現地採用される場合は、
そもそも仕事の選択肢や需要が少なかったり。
またあっても、日本人の需要が多い新興国では
給与水準が日本採用よりも下がることがほとんど。
例えば俺が移住したこのセブの場合は、仕事といえば
日本人向け英会話学校が中心で、給料は10万円でも
良いほう。借金などがなければ現地生活はできるが。
さらに、移住して自分のビジネスを持つ場合。
やはり海外では外国人に起業の際の様々な制約があるし、
そもそもリスクの面から仕事で現地人を雇うことを
おすすめしていない。
仕事、つまり収入と関連して
移住で気になるのが現地での生活費。
コストの安さで人気ランキングをつけると、俺がいる
このフィリピン、マレーシア、インドネシアあたりは上位に来る。
同じ東南アジアでもタイなどは物価や人件費が
上がって来ているし、シンガポールはすでに
先進国のような状態。
「引っ越しする時は予算、職場からの距離、
駅からの距離、娘の通う学校の位置、近所の環境とか
いろいろ考えるよね?あれのグローバル版と考えて」
海外移住を視野に入れて、フィリピンに移った俺に
skypeで相談してきた金彦。
ランキングにこだわりすぎていた彼に
そうアドバイスした(笑)。
海外移住で後悔するケース
移住で後悔するパターンで多いのが
金彦のように、自分に合うかを確かめる前に
人気国ランキングで選んでしまうこと。
例えば、移住人気ランキングの常連国。
アジアではマレーシア、タイ、シンガポール、
台湾、そしてインドネシアあたり。
台湾は日本からの近さ、親日レベルの高さ、
日本語を話せる人が多いこと、日本人にとって
料理に馴染みがあるなどの理由で人気。
英語圏であること、自然と都会の両方があること、
移住のための永住権もポイント制で取れるなどの理由で
人気なのが、カナダとニュージーランド。
カナダの場合はビザなしでも延長して
1年半滞在できるのが便利。
同じ英語圏でも、オーストラリアは老後の移住先として
人気だったが、生活コストが北米以上に上がってきている。
永住権の取得だって容易ではない。
ヨーロッパでは、ドイツやスペイン。
さらに大麻や売春が合法というユニークな国オランダには、
個人事業主を中心に日本人移住者が増えている。
スイスは北欧ということで物価が高かったり。
アメリカは、そもそも永住権が取るのが難しいが
日本人にとって魅力的な移住先であることは
今も昔も変わっていない。
ランキングは年によっても違っていたり、統計はとれるが
実際は人それぞれの主観や個人の状況、感じる魅力で
変わってくるもの。
つまりあなたが今どのような状況にあるのか、
譲れない条件は何かなどを明確にした上で
こうした移住先ランキングを参考にするといい。
あなたが移住を真剣に考えているなら、
Googleで住みたい国ランキングを眺める前に(笑)、
あなたの移住の予算
現地で仕事ができるかどうか
治安や政情など環境はどうか
気候は自分達に適しているか
さらに
日本から遠すぎないか
食事は合うか
英語がどれくらい通じるか
日本人がどれくらい住んでいるか
移住にあたりこうした視点を明確にした上で、
ランキングから参考情報を得ていくといい。
当然ながら、
実際に現地に滞在してみるのが最も確実。
こうした人気の国でも、日本と同様
完璧な国などなく、それぞれ固有の問題を持っている。
ゴミが多かったりするのも残念なところだ。
まとめ。海外移住は方法次第で楽しさが変わる
海外移住の方法や条件、
移住を後悔するケースについて語ってきた。
「海外に永住したい!もう日本はイヤ!」
成増駅前のコメダでツバを飛ばした達郎(笑)。
そんな彼のように海外移住を目指すなら、
日本人がこれから意識したいこと。
俺がもし移住のためのアドバイスをするとしたら、
生活コストが下がること
ビザを取得できること
この2点をランキングよりも大切に考えてほしい。
生活コストを下げながら日本人が現実的に
移住できるとすると、やはり東南アジアがいい。
例えばこのセブなら、メイドを一カ月雇っても
8,000円程度。またアジア各国間は
ローコストキャリアの発展で移動にお金がかからない。
また、その国のビザを取得できれば、ビジネスや就労、
税制面、銀行口座開設や子供の教育など様々なメリットを
受けられる。
一方で国によっては、ビザなしに出入国を
繰り返せば注意を受ける可能性だってある。
こうした点から具体的におすすめなのは
結局、マレーシアかフィリピン。
今のところは資産などの取得条件が多くの人にとって
現実的なのと、温暖な南国の気候や英語が通じること、
日本から遠くないこと。
さらに経済成長している点で
ビジネスや投資の面でも魅力がある。
ただしこの両国においても、他の国の例に漏れずこれから
ビザの取得条件が厳しくなっていくことが十分に考えられる。
行動は早いに越したことはない。
PS.
日本が世界に置いて行かれている理由
かつては経済大国として世界に名を知らしめた日本。
そのおかげもあって、今こうして海外に移住。
好きなフィリピンで暮らすことができ、日本人として
最強のパスポートを使って世界中を周ることができる。
しかし・・・日本人固有の考え方が弊害となり、
他の国に遅れをとっている感を否めない。
それは、資本主義社会の世界にあって、
自分の大切な時間(=人生)を売ってお金に換えている
という認識が希薄なこと。
そして、それを裏で支える家族の存在を
当然と思ってしまう日本人が多いこと。
この事実がはっきり分かっていて、
大切なことを大切にできていることだ。
海外永住を視野に入れるなら、まずは
このことを押さえておきたい。
今でも多いのは、周りの目を気にして退社できず
サービス残業をしたり、気に入られようと上司にこびたり、
週末のゴルフに付き合ったり・・・
あなたが永住したい海外には、
こういう人間はそうそう多くない(笑)。
また独立しても、「がむしゃら」「やりがい」の名のもとに、
やみくもに目の前のことに没頭する起業家もいる。
もともとは海外移住も視野に入れていたのに。
思うに、時間の自由も報酬も得られず、
家族を犠牲にしたまま何年も働き続けられるのは
ごく一部の特殊な人だけ。
そこに入らない俺には、到底無理(笑)。
「やりがいさえあれば」
聞こえはいいが、お金も自由もいらない、海外移住だって
一生できなくていい、とコミットして独立する人はいないはず。
いずれは、できれば早いうちに現場を離れ
自分は一定の上がり(利益)を得て、
家族とゆっくり旅行でもできる立場。
いわゆる「ビジネスオーナー」になりたいと、
誰もが思っていたはずだ。
いつの間にか、それを忘れてしまうことは悲しい。
これは、海外旅行すら無縁になった、裏原宿で
カラオケバーをやっているオヤジにも聞かせたいが(笑)。
「財政赤字や年金などの国の重大な問題に抜本的な
解決策を打ち出せず、国民に負担ばかり強いる
日本の政治家は無能」
こんな声をたまに聞くが、そうも言えない。
「自分は他の人より優位に立ちたい、
豊かでありたい、おいしい思いをしたい」
海外を含む地球人共通のこの感情に忠実。
自らの身の危険を避けつつ、安定した世の中の仕組みから
自身と家族のより豊かな人生を抽出する。
それが今最大公約数として、最も有利でおいしい
生き方であるということを理解している。
自分は日本以外での永住も考えながら。
皮肉たっぷりだが(笑)、彼らが考えに考えて
賢く生きていることは事実。
人の犠牲の上に本当の幸せが成り立つわけはないから
彼らには天誅が下るだろうが(笑)・・・
ここで言いたいのは
思考停止もまずいし、
ノリと勢い、感情で先のイメージがないまま
海外移住することも十分にまずい
ということ。
海外移住を可能にする理想的な起業の形は?
「自営からビジネスオーナーへの壁」
をご存じだろうか?
お店や会社経営などのリアル世界では、自営から憧れの
ビジネスオーナーになるために、「1億円」の壁がある
と言われている。
ほとんどの自営業者がこの壁を越えられず、
ビジネスオーナーになれないまま
自営で一生を終えている現実。
人的ネットワーク
ITシステムの活用
前者は実に80年以上の歴史を持ち、
後者でもすでに20年以上。
時間の限界と、場所の限界。
これらのリミットを外してくれるもの。
ネットワークやシステムをビジネスに活かすと、
凡人でも自営からビジネスオーナーになることができる。
そう・・・新倉というド田舎に住んでいる(笑)
普通のおじさんである稲垣氏が、実は年収5億円
だったりするように。
世界にこれから飛び出して活躍するために
俺達日本人がやっていきたいことは、
仕事のために外国語を学ぶことではない。
英語を学ぶことを俺が勧めているのは仕事のためではなく、
海外にいる外国人の考え方を理解し、世界中に友達をつくって
価値観を拡げ、人生をより充実させるため。
そして海外移住をより楽しいものにするため。
もし世界にいる外国人と英語を使った仕事という土俵で
あなたが日本人として戦うなら、相当厳しいことになるのは明白。
例えば、5歳から英会話を習いほとんどの国民が
英語を理解できるフィリピン人。
彼らは月2万円の給料で生活していたりするが、
そんな低賃金で優秀な彼らと競合することになる。
世界では、同じ能力、同じ労働価値なら同じ賃金という
オランダモデルが主流。
日本人だからというだけで、海外で今の日本レベルの
給料をもらえるなどということは、残念ながらあり得ない。
だから彼らと正面から戦うなら、
海外移住も敷居が高い。
日本語、特に難解な読み書きで守られた日本の市場。
ITシステムを活用し、ブログやメルマガで収入を得ながら
海外に出て、物価や人件費の安い安全な国に住む。
これがベストだと信じて勧めているし、
俺自身が実行していること。
移住というのは人生で大事なことですよねー。
ですがそこでの暮らしでの価値観が広くなると思うととてもいい経験が生まれそうですね♪