「俺もついに脱サラして農業を始める!」
長年勤めていた市ヶ谷のSEの会社を辞め、
長野に移住することにしたシゲ。
脱サラはしたものの・・・農業というだけで何を作るかも
あいまい。準備があまりにもおざなりだった彼(笑)。
脱サラして農業をやることの問題点
スローライフのイメージがある農業。
都会暮らしや仕事のストレスに疲れ果て、脱サラ後
パートナーと一緒に農村に移住し、農業を始める人が
若い人を中心に増えている。
確かに空気が綺麗で自然の豊かな田舎で、のんびり
暮らしながら安い生活費で暮らせたり、人とのつながりを
取り戻せるのは、脱サラ後農村に移住して農業を始める
魅力といえる。
ただやはり大きな問題なのが・・・
脱サラして農業を始める場合、初期投資(土地はもちろん
機械や道具など)や当面収入が安定しないことを見越しての
生活費が、かなりかかってしまうこと。
そして農業というのはご存じの通り、天候などに大きく左右
され、あなたの努力以外の要素が大きすぎる。
これに加え温暖化やエルニーニョ現象など、予想できない
地球規模の環境の変化。脱サラ後の農業は、これらからも
ダイレクトに影響を受ける。
長年のプロですらうまく対応できないところを、まして脱サラ
して付け焼き刃のように農業を始めた人間が、屋台骨を
支えられるほどの収入を安定して得られるのかどうか・・・
個人的にははなはだ疑問で、どうしても
楽観的になれないところだ。
脱サラして農業なら海外は?
どうせこういった問題が脱サラ後の農業にあるのなら・・・
いっそ視点を海外に移すのはどうだろう?
ちなみに俺が移住したこのフィリピンでは、農業は今も盛ん。
BPOなどのサービス業にその地位を奪われつつはあるが、
バナナやマンゴーなど、日本がお世話になっているのでも
分かるとおり(笑)、依然フィリピンという国の産業の中核で
あることに変わりはない。
脱サラしたあなたが大規模に展開できなくても、あなた
独自のコネを活かして流通ルートを構築できれば、
ビジネスとして安定させられる余地はある。
また日本と違い、土地と人件費が安くランニングコストを
抑えられることは大きいし、この利点は長期的に活かして
いける。
フィリピンという国は、長期滞在のためのビザという点でも
日本人は恵まれていて、移住のためのハードルは高くない。
決めたシゲ。彼の最近のもっぱらの関心は顔のシミ取り
なのが面白いが(笑)、彼の農業の今後にも注目したい。
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