フィリピン移住と投資

 

最近岩手県に引越した友人から

「早池峰神楽ワイン」というワインと共に、

今度遠野に遊びにこないかというお誘いを頂いた。

 

送られてきたワインは岩手県産のぶどうを

１００％使用したフルーツの香りが豊かな

飲みやすいワインだった。

 

さすが世界に認められた日本のワインなだけある。

 

俺は岩手県を訪れたことは一度もないので、

今度の休みにでも両親を連れて早池峰神楽を訪れてみるのも

よいかと思い、少し調べてみることにした。

 

 

 

早池峰神楽の起源　遠野を訪ねる前に知っておきたい

 

 

早池峰神楽とは、

「はやかちねかぐら」と読み、

 

岩手県北上高地の二つの集落に伝えられてきた

岳（たけ）神楽と大償（おおつぐない）神楽の

神楽座の総称である。

 

 

昭和51年（1976年）5月4日に国の重要無形民族文化財に

指定されており、平成21年（2009年）には

ユネスコ無形文化財として登録されている。

 

どちらの神楽も500年以上の伝統を持ち

非常に古くから伝承されており、

 

その起源は南北朝時代にも

さかのぼるのではないかといわれているそうだ。

 

 

岳の早池峰神社には文禄4年（1595年）と記してある

獅子頭が奉納されており、

 

大償には山伏、修行者から伝えたれたと

記されている享年2年（1488年）の書も残っている。

 

 

そんな歴史のあるこの神楽は

花巻を代表する伝統芸能なのだ。

 

早池峰山は山岳信仰が盛んな場所のため、

山伏や修行者によって披露された芸が

この土地に土着したのがはじまりで、

 

のちに無病息災や家内安全、

豊作などを祈願する舞となり

 

早池峰神楽と呼ばれこの地域に

継承されてきたと言われている。

 

 

早池峰神楽のラストを飾る権現舞

 

 

 

権現舞（ごんげんまい）は

早池峰神楽のラストを飾る演目だ。

 

権現さま（獅子の頭）は、動物の獅子ではなく、

神様の仮の姿であると昔から伝えられており、

 

これらは神社の神体の名をつけ、

「黒森権現」「鶏鳥権現」「熊野権現」などと呼ばれている。

 

 

神楽が奉納されている神社の祭神（獅子の頭）が

権現さまとなって現れ、

 

五穀豊穣、無病息災悪魔祓いを

祈願して舞うというユニークなもの。

 

権現舞は二頭一組とされており、それぞれ雄と雌である。

昔、権現さまを舞うのは山伏であり、火伏せ、厄よけ、

先祖供養などを行っていた。

 

 

現在でも２人の舞手で舞われ、

「下舞」と呼ばれる舞からはじまり、

劇的舞曲を演じていく。

 

扇を手に右手、左手とくるくる移動し回し、

もうひとりの舞手が権現さまを手に舞い、

腰に挿した刀を拝んで下舞が行われる。

 

 

この刀には聖なる力が秘められており、

この地方の人々の願いを叶えてくれると

信じられているそうだ。

 

また、権現さまが口にした酒や権現さまが噛んだ米を

捧げ、豊作や健康を祈願する地域もある。

 

 

 

ユネスコ無形文化遺産　早池峰神楽を守り伝える伝承館

 

 

早池峰山の河原の坊の登山口から５－６キロほど

西へ歩いていくと、早池峰神社の横に

「大迫郷土文化保存伝習館」が見えてくる。

 

この館は以前、早池峰神楽を伝える展示施設で

あったものを改装を行い、「早池峰神楽伝承館」

としてリニューアルさせたものだ。

 

 

館内には岳の集落にまつわる神楽の道具や装束、

早池峰神社が妙泉寺と呼ばれていた時代からの仏像や

 

その他古くからの資料が

大切に保管され展示されている。

昔の神楽の映像もここで見ることもできるようだ。

 

 

古くから伝承される早池峰神楽、

その歴史に触れることができる興味深い展示品の数々が

集められているこの伝承館は、

 

早池峰神楽を一度も見たことがない方でも

たっぷり楽しめるだろう。

 

入館料がこれでたった210円とは！

一度足を運んでみるのもよいだろう。

 

 

まとめ

 

 

山伏たちによる神輿が練り歩き、子供ちによる

神楽が披露されることでも有名な早池峰神楽。

 

遠野は毎年、

県外からの観光客や見物人たちで賑わう。

 

 

帰りには美味しいワインを土産に帰るのもよし、

ちょっと足を伸ばして大人の早池峰神楽を

訪ねてみてはいかがだろう。