海外に住んでいると、現地の銀行に口座を開設しようと
渡航してくる日本人が増えているのに気づく。時間とお金をかけて
わざわざやってくるのは、当然メリットがあるから。
というより、日本の銀行口座にお金を預けておく魅力が
あまりにもなさすぎる(笑)。
その上、資産の一極集中はとても危険。
場所と通貨の分散は早いうちから図っておきたい。
そこでこの記事では、海外で銀行口座を開設するメリット、
現地および渡航できない場合のネットでの口座開設や
引き出し方について説明する。
目次
海外で銀行口座を開設するメリットとは?
まず海外で口座を開設して預金を持つことのメリットは、
グローバルなサービスが利用できること。
日本はいわゆる護送船団方式のガラパゴス的な
発展をしてきたため、国際的な競争の中で戦ってきた
海外の大手銀行とはサービスレベルがまるで違う。
圧倒的なATMの数と提携サービス。あらゆる場所で
引き出しができデビットカードが使える・・・
この便利さは、実際に海外に住んでみると実感する。
ネットを使った資金移動の便利さも、
やはりサービスが成熟していることの恩恵。
またキャッシュカードなら両替手数料が安く、
日本でも引き出せるのもいい。
海外の銀行なら一つの口座で世界17カ国の通貨で
預金できたりするのも、リスクヘッジに大いに貢献する。
新興国を中心に海外預金の金利が高いことは
当然のこととして、円安の時に払い戻せば
為替差益を受けられるのもメリットになる。
これらのメリットを活かすためには、
あなたが住みたいほど魅力のある国か
現地で融資を受ける余地があるか
世界的に展開しているか
定期預金の利率は高いか
といったことをチェックする。
個人的には、やはり香港のHSBCは海外では信頼があり
また日本人も今はまだ預金口座が持てるため
早めの開設をおすすめしている。
基本的に先進国は、日本を含め
低金利政策をとっている。
日本のようなゼロ金利だと、ATM1回分の使用料で
1年間の金利が吹き飛ぶ・・・これは冷静に考えればありえない。
海外なら銀行はリスクに見合った金利を提供するのが普通だが、
日本の場合、リスクは低くないのに金利が低い。
多くの人が「慣れ」という名の思考停止に陥っているが、
経済観念まで平和ボケすることなく、海外に目を向けて
その高金利をうまく活用することが求められる。
海外で預金や投資をすることの魅力は、
やはり金利が良いこと。
例えば俺が活用している香港のHSBCでは
9%は当たり前だったり。先進国なら
ニュージーランドも2パーセント以上。
それ以外に海外で金利の高い国はアルゼンチンや
ウクライナ(20パーセント以上)、ブラジルやモンゴル
(14パーセント以上)。
さらにロシア・トルコ・インドネシア・カンボジア
(7パーセント以上)、南アフリカ・ベトナム
(5パーセント以上)、中国・マレーシア(3パーセント以上)。
何よりも、今後30年以内に70パーセント以上の確率で
起こるといわれる首都直下型地震や東海大震災。
これをトリガーにして生じる様々な経済危機が怖い。
地震保険の破綻や預金封鎖などが現実になったら
起業活動やその後のビジネスにも多大な影響をもたらし、
今の不況はその後何十年の単位では済まなくなる。
様々な投資活動にもマイナスの影響が出るだろう。
例えば海外でも、香港での口座開設にはデメリットが…
おすすめした香港HSBCだが、デメリットももちろんある。
当然ながら、円高の時に払い戻すと為替差損に。
しかしこれについても、日本のゼロ金利などを考えれば
海外の銀行はリスクに見合った金利を提供してくれるため、
預金に為替差損が出ていてもトータルで得をしていることが多い。
また、やりとりが英語であること。これはトラブルが発生
した時など、言葉に自信がない人にとってのデメリットに。
また海外ではインターネットバンキングが多く使われて
いるため、これが苦手な人には預金口座を使いこなせない。
しかし玉利さんのように日本語でのサポートやマニュアルを
用意してくれる会社もあるので、これを利用すれば
このデメリットは回避できる。
それ以外では、海外では日本と違い最低預金残高が
設定されているところが多く、これを下回ると口座維持費が
自動的に引き落とされたり、全く利用がないと口座が凍結。
ちなみに近年、日本人が海外に口座を持つのが
難しくなってきている。
例えば、香港のHSBCでは預金口座開設時に
現地の担当者と英語で面接があり、
その一部始終をビデオ撮影される。
これは、口座に何かトラブルがあり問い合わせした際
英語が全く通じずトラブルになったケースが
過去多かったことから
現地の銀行が外国人の口座開設に
慎重になってきていることの表れだ。
こうして考えると、玉利社長がやっているような
サポートが必須になる日本人が増えてくるのは確実。
海外口座開設を現地とネットで行うには
これも香港HSBCの例で恐縮だが、
現地に渡航して海外口座を開設するなら
玉利さんのサポートを。
というのも、さっきも触れたように日本人の海外口座開設は
年々難しくなっており、英語が流暢な日本人ですら
サポートなしでは開設できなかったというケースが出てきている。
渡航費用と使う時間を最小限にするためにも
日本人エキスパートのサポートは必須と考えている。
一方で、国内にいながら海外に口座を持ちたいというニーズが
当然あるが、俺の知る限り可能なのはユニオンバンク。
これは、ネットで口座開設の申請が可能。
メガバンクの三菱UFJ銀行に口座を持っていれば
日本人スタッフの丁寧なサポートを受けながら
アメリカへの渡航もなく開設できる。
開設までは書類やカードの郵送や受け取りが発生するが、
完了後はネットでやり取りが可能に。
海外銀行口座からの引き出し方
いずれの海外口座のカードにもVISAなどの国際ブランドが
ついているので、基本的に国内のコンビニのATMでも
引き出しが可能。
一度口座を開設してしまえば、
お金の引き出しに苦労することはほとんどない。
PINナンバーだけは大切に保管しよう(笑)。
海外で金利生活は可能?
結論から言えば、
あなたが預ける金額がある程度大きく、
条件の良い銀行を利用して
生活費の安い場所に住む
といった工夫をすれば、海外での金利生活は可能。
例えば香港HSBCに5千万円預けて年利をもらっていれば、
フィリピンのような月10万円も生活費がかからない場所なら
余裕で生活ができる。
この海外金利を複利で利用すると、大きな力が得られる。
例えば海外で、金利を複利1パーセントで1,000万円
運用すると、30年後には1,348万円に。
7.2パーセントなら8,050万円、12パーセントなら
なんと、約3億円に。
また海外口座の活用事例として、子供への仕送りに
利用したケース。これはひでさんが実際にやっていた。
100万円のコンドミニアム投資から月3パーセントで入る
インカムゲインを子供専用の口座に入金。
子供が現地でカードを利用して引き出せば、海外への
毎回の送金が不要になるし、その口座に残ったお金には
高い金利がついていく。
さらに、海外の口座と金利を
子供への生前贈与に利用した例も。
贈与する毎年100万円のお金を海外12%という高金利で
複利運用すれば、20年後には3,854万円に。
21年目以降は月40万円のキャッシュフローが生まれる。
原資の相続で税金もかからない。
これは賢い方法だ。
また、俺がひでさんに勧めた香港HSBCの長期積立。
例えば毎月5万円の積立を25年間続けると、
その後毎月40万円ずつ引き出しても28年間は
それだけで生活できる。
これは途中で積立を止めることなども
もちろん自由。
この自由度と金利の高さが日本では考えられないため、
国に頼らず自分年金をつくりたい人にはおすすめできる。
また日本の場合は金利に対して自動課税だが、海外の場合
非課税になっているもケースが多く、預金が目減りしない。
自分で確定申告できるため節税の余地がある。
さらに海外なら、投資によって得られた配当にも
金利同様課税されない。
まとめ。海外にお金を預けるなら
海外口座開設のメリットとデメリット、
開設法や引き出し方、金利の活用法などを語ってきた。
「海外って金利いいんですよね?
僕も口座持とうかな・・・」
フィリピン在住の俺に問い合わせをしてきた
メルマガ読者の小賀さん。
海外の金利の高さを老後に活かしたいと、
相談のためにLINEで連絡をくれた。
彼のように、海外に銀行口座を持ち
預金をしようとする日本人が増えている。
俺がフィリピンに住んでいるということもあり、それに関する
問い合わせが毎日入ってくるようになった。
先日もテツから突然のスカイプ。その話を聞くために
今度わざわざマニラまで来ることに(笑)。
1,000兆円を超える人類史上最多の借金を抱える日本。
いつ国家破産が起きてもおかしくないと言う人もいる中、
将来を不安視し、海外預金も含め自分の資産を
分散しようというのは当然の動きだし、また正しくもある。
「起業や投資なら日本以外を勧める」
これは俺がメールマガジンを通し、
また直接会った人に言い続けてきたこと。
このフィリピンに移住して数年経つが、
これが正しかったと時を経ることに実感する。
そもそも日本では、起業も投資もあらゆるジャンルで
競争が激化しすぎている上、少子高齢化でマーケットが
少しずつ縮小しつつある。
法人税などの税率が高すぎること、サラリーマンの給与
水準が下がり財布の紐が締まっていることなど、理由を
挙げればキリがないほど。
一方で経済成長率が7パーセント以上の
このフィリピンを始め、海外での
起業や投資を勧める理由がいくつもある。
人口と経済が伸びていることは、数字を見れば明快に
把握できる。拡大するマーケットで起業や投資をするのは
ビジネスマンの基本原則だ。
起業はもちろん、投資という面でも海外、特に東南アジアや
ヨーロッパなどの一部の地域では、不動産価格の上昇という
チャンスが大きいこともメリットになる。
何しろ、日本のぬるま湯でガラパゴスな環境を一度出て
本物のサバイバル能力を身につけていけること。
かつ自分で調べ自己責任で動く自己管理能力が
伸ばせることなど、得られるものは大きい。
日本では起業への支援制度があるものの、
それなりに規制が多い。
また金融証券取引法で投資情報が制限されていることから、
海外に出ると選べる金融商品の幅が比較にならないほど
多いことを知る。
これは、俺がHSBCの口座を持っている
香港に来ればよく分かる。
海外で動くことへの躊躇に理由があるとしたら、
心理的な壁。
「海外で起業なんて難しそう」なんて声が
周りにあったり、また海外投資を口にするような
仲間がいないことが理由だ。
ちなみに俺の身近にはひでさんやタカシを始め、
日本国内以外に目を向けた人ばかりが集っている(笑)。
環境があなたの9割を決める。あなたが起業や投資に
真剣なら、付き合う人を変えてみることから始めたい。
ちなみにあなたは
起業家か投資家どちらのタイプだろう?
起業家向きの人は、アイデアを行動に移す力がある。
また投資家が陰で動く黒子のようなタイプだとすれば、
起業家は自分が前に出てどんどん動いていける人。
メンタルが強くチャレンジ精神が強いこと、
コミュニケーション能力に自信がある人も起業家向きだ。
起業家というよりもむしろ投資家が合っているのは、
あなたが冷静さと忍耐強さ、情報整理・選択能力に
優れている場合。
ネゴシエーション力に自信があるなら、
やはり投資家タイプと言える。
いずれにしても、海外の銀行や金利は
あなたのビジネスや投資にうまく取り入れていきたい。
40代で無職なんて死ぬしかない?40代独身男性は気持ち悪い?
40代で無職の自分に仕事なんてない?そんなことを
過剰に気にしていた岸部。
海外移住に失敗して後悔した人の話を聞いていたのに、
セブ島移住で失敗した一人になってしまった(笑)。
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